ナショジオに面白い記事を見つけた。
動物界の中でも、閉経する生き物というのは6種類しかおらず、ヒトと5種のハクジラのみということ。シャチはそのハクジラの1種だそう。
閉経なんて今までしっかり考えたことがなかったけど、あと10年もしないうちに私にも起こる身近な物事でもある。
そのシャチの閉経についての研究が進み、閉経後、息子は守るけれど、孫や娘は守らないことがわかったらしい。
シャチは最上位の捕食者なので、外敵による攻撃を受けることはほとんどなく、同じ群れで暮らすシャチから受けるものがほとんどらしい。
母親は体を張って守るというよりも、他のシャチからの攻撃をかわすための知識を与えたり、自分の獲った獲物を半分与えたりするそう。
なぜ息子だけなのか?というのが不思議なところ。
これは、「オスの方がメスに比べ生殖の機会が多く、メスは交尾相手として年長の体の大きいオスを好む」ことが理由らしい。
つまり息子の方がより自分の遺伝子を繋げてくれる可能性がある。食事などを分け与えることで体を大きくする手助けをすることによって、メスに選んでもらえる可能性も増える。
閉経後も生きる生き物がそんなに少ないことも驚きだけど、シャチの行動を見ると、人間にも本来はこんな習性があるんじゃないかと思ってしまう。
あったとしても、きっと現代人は理性で上手く誤魔化してしまうだろうけど。
体の仕組みや生態、知れば知るほど面白い。