今描いている絵の下絵。
デッサンがベースになっている。
ここまで来るのにずいぶん遠回りした。
上手くいかなくて、苦しかった。
デッサンは?と聞かれれば、今の自分にとっては、発見だと思う。
初めてのデッサン教室で、同じモチーフを描いているのにそれぞれ全く違う作品が出来上がっていくのを見て、とても驚いたのを覚えている。
それまで何を描くかということばかりに気を取られていたけど、「どういう線で、どう表現するか」はとても大切で、よくよく観察すれば、どんなものにも描き所はあって面白いと思えるようになった。
そんな気付きもあって、野菜はありふれた存在だけど大好きなモチーフだ。
力強く育った瑞々しい野菜を目の前にすると、
買い物を忘れてじっと見入ってしまう。
刻一刻と変化していく儚さもあるから、晴れ姿を見守るような気持ちで描く。
言葉のない対話。
これからもどんな発見があるか、楽しみだ。