久しぶりに不妊治療のことを書いている。
去年の11月に一度人口受精(AIH)をしたあと、手術を挟んで、3月からまた再開した。
4月は受診のタイミングが遅く機会を逃してしまったけど、その後5月、6月とAIHを続けた。これで計4回になる。
なかなかうまくいかない。体に兆候を感じたこともない。AIHの推奨回数である6回までは挑戦して、その後のことはその時考えよう。
そう決めて始めたけれど、心のどこかで、さすがにAIHを6回もやれば、上手くいくだろうと思い込んでいた。
このままだと、次のステップは体外受精になる。
最初、体外受精をやるつもりは全くなかった。
できる限り自然な方法を望んでいたのもあるし、ここから金額もはね上がるからだ。
ただ最近、やっぱり自分の体のどこかが上手く機能していなくて、妊娠できないんじゃないかと思うようになった。
確率の問題ではなくて、いわゆる"検査のできない部分"に何か問題があるのでは?
卵子の膜が厚いとか、ピックアップ障害とか、そういうものだ。自分が静かに諦めに向かっているのを感じている。
だから落ち込まないように、不妊治療に囚われすぎないようにしようと意識していた。
子どもだけが全てじゃないと、不妊治療のことを頭の中心から追いやろうとしていた。
時間をかけてひとつの絵に取り組んだり、たくさん本を読んだり、、、。
そうやって自分を保ってきた。
実際、その効果はあってとても救われていたと思う。ものを創り出すことの威力はすごい。
今なら子どもがいなくたって、楽しく人生を送れると言えると思う。
「絵を描きたい」「何か創り出したい」
その想いは強くなってきている。
感情のバランスを取るのはとても難しくて、
今度は「むしろ子どもがいない方がいいんじゃないか?」
という気持ちになって、不妊治療をしながら、子どもを作るかどうか迷うという、よくわからない矛盾を抱えている瞬間がある。
どちらの気持ちが本物なんだろう?
でもきっとどちらの気持ちも本物なんだと思う。