高知県の左端に、小さな島がある。
ゴールデンウィークのちょうど1ヶ月前に10連休が決まって、えいやーと探して行くことになった、柏島。
知る人ぞ知るダイビングの「秘境」は、東京から約8~9時間。飛行機で高知空港へ、そこから特急とバスを乗り継いだ。
シーズー sea zooというダイビングショップにお世話になる。
ご夫婦で宿泊とガイドの両方をされている、
アットホームなショップだ。
去年ライセンスを取って以来のダイビングで、しかもファンダイビングはおろか、ダイビングショップへの宿泊も初めてだった私たち夫婦に、とても丁寧親切にご対応いただいた。
食事も美味しかったし、一緒に泊まったベテランの皆様にも良くしていただいて、ほんとにいい思い出になった。
たくさん話して、たくさん笑った。
みんなの撮った写真を見ながらのあれやこれや言いながらのログ付けも楽しかった。
4泊5日はあっという間だった。
気がつけば観光も散歩もせずに、ダイビングだけの旅行になった。
海の中は透明度もよく、小さな生き物がたくさん!
オーナーご夫婦がマクロ好きで、小さな生き物を発見したり、観察したり、写真を撮ったりと、新しいダイビングの楽しみ方を教えてもらった。
海の中ってなんて楽しいんだろう。
何度でも潜りたくなる。
何度でも思い返してしまう。
最初の4本は、上手く潜れずに四苦八苦した。正直途中で怖くて投げ出しかけた。
どうしても鼻から息を吐いてしまって、マスクと顔の隙間から浸水してしまっていたのだ。
旦那さんに、声を出しながら息を吐いてみたら?と言われ、試したらこれが効果てきめん。
終始声を出しているおかげで、好奇心旺盛なイラやカワハギに周りをうろうろされたけど、、不安はずいぶん解消された。
まだまだ全然上手くやれないけど、周りを見る余裕が出きてきた。
人に恵まれて、好きなことをやれるなんて、ほんとに幸せだ。噛み締めながら、残りのダイビングと滞在時間を過ごした。
最後の夜、海岸に星を見にいった。
目が慣れてくると、たくさんの星が見えた。
柔らかな風に吹かれながら、ふーーっと息を吐いた。
いつまでも帰りたくなかった。