蔡國強展「 帰去来 」

横浜美術館で、蔡國強(さいこっきょう)展を観てきました。

最終日、間に合ってよかった。



ポスターにもなっていた狼?の群れが透明な壁にぶつかって崩れていくインスタレーション
行く前から気になってて、実際に見て、そしたらもっとずっとよかった。

見えない壁の存在はとても大きい。そんな作品でした。



多くの作品に火薬が使われています。
展示の入り口にあった、上の作品もそう。
タイトルは「夜桜」。

新たな表現方法を求めて、制御し切れない「火薬」という素材を使い始めたそう。
畑で種をまくような気持ちで、紙に火薬をまいている、とのこと。

桜の、いっせいに咲き誇る様子や儚い美しさが、火薬に似ていると思い題材に選んだそうです。

近くの美大生が製作を手伝っていて、横浜美術館内でつくられています。とっても大きい。

全体を通して、国の情勢や周囲に対して幼いころから強く思うことがあったのだろうことが、よく伝わってきました。
そういう個人的な感情から生まれたもののはずが、国や種族を超えて世界中で理解できるものになる。

一瞬の儚さや美しさ。破壊や圧倒的なパワー。
その両面を持っている作品たちだなと思いました。

外向きで大きなエネルギーを感じた。

おもしろかったです。