『ゲド戦記#1 影との戦い』

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今さら(?)だけど、ゲド戦記シリーズを読んでいる。

暗さがあり、深く重い世界観の1巻。あっという間だった。

 

生まれながらに強大な魔力を持った少年ゲド。魔法学校での修行中、見せびらかそうと禁じられた魔法を使い、正体不明の「影」を呼び出してしまう。影はゲドに襲いかかり、そして執拗に追いかけ始める。


影の存在に怯えゲドは逃げ続けるが、ある時、師の助言に従い逃げることをやめて逆に影を追うようになる。すると状況は少しずつ変化していき。。


制御の効かない影の部分というのは、誰しも持っていると思う。影から逃げず、影を受け入れる、あるいは立ち向かおうとすること。それは自分自身にしかできないことで、とても勇気ある行動だと思う。


大人になった今読んだからこそ、それがどれほど大変なことか、痛いほどわかるのかもしれない。
「そのものの真の名前を知らなくては魔法はかけられない」という、魔法と言葉の関係も面白い。
影の真の名前とは?ゲドと一緒に考えながら旅を進める。


よかったらぜひ。