まだ書いていなかったけど、去年11月21〜23日にはやくんが肺炎で入院した。忘れる前に記録を。
初めての付き添い入院。
久しぶりに長文になってしまった。
誰かの参考になれば幸いです。
まずは肺炎の前に9月頃にクループ(ケンケンというアシカの鳴き声のような咳が出る)にかかっていた。
喉や肺が弱いのかな、と思い始めたのはこのころ。子供は鼻水と咳が出やすいにしろ、咳はほんとになかなか治らなかった。
かかりつけの小児科を変えたのもこの時。
今まではとにかくいつでもやっていて診察が早い病院を受診していた。待ち時間が長いとそれだけ他の病気をもらうリスクもあるから、早くていつでも行ける便利な病院がいいなと思って。
でもあまりにいつも同じ薬とコメントしかもらえないので、クループの咳に気づいた時は、心配になり別の病院を選択。
近所の新しくできた病院へ行くことに。
少し時間はかかるけど丁寧でいい先生だし、咳も完治した。
科学のでんじろう先生みたいな人。
恥ずかしながら、ああ子供の鼻水と咳って完治するんだ、とこの時初めて知った。。
ここでかかりつけ医を変えることに。
そして、11月。いつものように(?)風邪を引き、病院へ。
「肺の音がゼコゼコしていて変だね」と先生。
私が観察していた限りは、いつもの痰のからんだゼロゼロと変わらない。
まずはコロナでもよく言われていた、血中酸素濃度を測ることに。
結果は92。
「95はないと、、、大きい病院でレントゲン 撮った方がいいかもしれないね。まず鼻水吸ってみようか」
鼻を吸うと呼吸が楽になる。
これでぎりぎり95。
「今日は抗生剤飲んで様子みて、明後日また経過をみましょう」
はやくんは元気そうで、熱もない。
なーんだ、薬で治ったかな?と気楽に考えていた。
翌日は念の為近くの耳鼻科で鼻水と痰を吸ってもらいに。
次の日。経過を見に病院に行くと、
「まだ酸素濃度低いね、、紹介状書くけど、これから行ける?」
え?今すぐ?
という事態になり、急にバタバタ。
この日は旦那さんが病院へ行ってくれていて、わたしは仕事中だったけど、即入院になる可能性を考えて早退。
急に不安になってきて、早足で都立病院へ。
2人に合流。
結果、レントゲンに影があり、肺炎の診断。
ただここでも酷くないので抗生剤で様子見となる。
入院も選べたけど、環境が変わり逆に体調が悪化する場合もあるということで、自宅で安静にする方を希望。
ご飯を全然食べず、ママーママー、抱っこ抱っこのはやくん。これは体調の悪い証拠。。
抗生剤も咳とともに吐き出して飲めずじまい。
本人はそれでも案外ケロッとしている。
熱もないし。機嫌は悪いけど、治ってきてる?
(今考えるとここが甘かった。無理やりにでも飲ませるのが正解だった。)
翌日再度都立病院を受診。私が同行。
ここでもケロッとしていたので、やっぱり治ったんだろうと勘違い。
軽い気持ちで病院へ。
「血中濃度が低いままですね。。急性中耳炎にもなっています。薬も飲めていないみたいだし、これは入院してしっかり治しちゃいましょう」と先生。
中耳炎?入院?
え?このまま?
受診した病院ではコロナの関係で付き添いができなかった。付き添い希望なら、大学病院へ紹介状を書いてもらい、さらに転院することになるとのこと。
入院予定期間は一週間。
私は仕事があったし、転職して間もなかったので、またクビになるのも困るなと思い、どうするか随分悩んだ。
随分、と言っても目の前には先生が居て、私の答えを待っている。
感染予防もかねて、現在は付き添いの交代は禁止。
悩みに悩む。
ここでふと、何かの記事のアンケートのコメントで多く見た「最終判断は必ず子供最優先にしている」という世間の先輩方の言葉を思い出した。
それで、そうだ子供を優先しなかったら後で取り返しがつかないし、後悔するなと思い、腹をくくった。付き添いを選ぶことに。
この選択がとても正しかったことを後で思い知る。
家から30分ほどのところに空きのある病院が見つかり、タクシーで移動。
まさか入院と思わず家を出たので(ここまでの流れを冷静に考えれば可能性は十分あったのに。。)、旦那さんに連絡して事情を話し、いろいろ持ち物を頼む。
転院先でコロナの検査、その他もろもろの検査を受け、病室へ。
PCRの結果が出るまで監禁状態となった。
はやくんは検査のたびに大泣き。
ベルトで縛られて網をぐるぐる巻きにされてレントゲンを撮ったり、3人がかりで押さえつけられて血液検査をしたりで、ぐったり。
酸素マスクと血中酸素濃度測定器、それに点滴と、管だらけで頑張った。
本当に幸運だったのは個室で、しかも窓から目の前の道路がよく見えたこと。
タクシーの通ること、通ること。
病院があるからかな。
近くで工事もしていたらしく、工事車両もたくさんいた。
もちろん、救急車も。
乗り物に助けられて、日中の退屈をしのいだ。
ほとんどそこに座って、二人で車を一緒に見てすごした。
はやくんはここで沢山の乗り物を覚えた。
付き添いはなかなかハードだった。
この時知ったけれど、ネットで問題視された記事をいくつも見かけた。
例えば、まず、寝るところがない。
入院した病院では、せめて並んだ椅子に横になれればいいのに、なぜか手すりがあるタイプの椅子だったので、横になれなかった。
そして、付き添い人には食事が出ない。
保育士さんなんてほとんどいないも同然で、頼んだ時だけ10分ほどみていてくれる感じなので、その間に病院内のコンビニへ。3回分の食事(プラスおやつ!)を買って帰ってくる。
授乳中なので、どんな状況でもお腹は減る。
もう呆れるくらい、嫌になるくらいお腹が減る。
さらに、お風呂の時間ももちろんない。
お昼寝した隙に、急いでお風呂に入る。
それ以外にもオムツからおしっこの量を計測できるように処理したり、1日3回薬を飲ませたり。
食事の介助はもちろん家では当たり前だけど、体調悪くて機嫌を損ねている上に月齢の合っていない病院食だったので、食べられるわけもなく、コンビニ弁当のおにぎりを分けてあげてお腹を満たす始末。
自分の食べている物を狙われないようにこっそり、、と思っても隠れる場所がなかった。。
体調不良で夜は頻繁に起きるし、日中は色々な管がつながっていて動けないから退屈でぐずぐずしてしまうし。
あげたらキリがない。。!
幸い、3日と早く退院できたので大したことなく乗り切れたけれど、これを1か月、いや1年やるなんて言ったら本当にこちらが倒れてしまうと思う。
もちろん病気の本人が一番大変だと思う。
でも長期の付き添いママには、本当にサポートが必要だと思う。
そしてなにより今回一番思ったこと。
もし付き添っていなかったら、、と考えるたびに恐ろしくてたまらなくなった。
看護師さんに聞いたら、付き添いなしでも、巡回の回数はほとんど変わらないそう。
「高い柵が付いていますので落ちる心配はありません」と先生。
…そこでずーっと体調不良の子供を泣かせておくんだろうか。
「みんな泣きますけど、たいていの子は数日すると諦めますね笑」とも。
…それそれ、それが怖いんだよ、と思う。
動物園の檻の中の動物みたいに、異常行動を起こす子も出てくるらしいと、ネットの研究記事に載っていた。
大きくなった時に心に傷が残る子も。
大変だったけど本当に付き添いを選んでよかった。
いろいろな考えがある時代だから人それぞれだろうし、そもそも付き添いを選べない状況の人もいるだろうけど、一歳くらいの、動けるけど何もわからない喋れない時期の子には特に酷だと思う。
あるいはすごく月齢が低い子や、もっと大きくなったら大丈夫かもしれないけれど。。
迷ったら子供優先。
今回身にしみてしまったので、私はこれからも迷った時にこれを思い出して、そういう生き方をしていくんだろうなと思った。
いいとか悪いとか、そうしたいとか無理とか抜きにして、そうなってしまうんだろうと思う。
しばらくは子供中心で生活が回るんだと改めて覚悟を決めた。
最後に、唐突だけど、あって便利だったものも書いておく。
自分の入院の時とそんなに変わらない。
・延長コード(充電器をつなぐ)
・小さな洗濯干し
・S字フック(ビニールのゴミ袋など吊るす)
・スリッパ
・バスタオル(枕にしたり、掛け布団にしたり、首に巻いて防寒したり何かと便利)
・エコバッグ(食事を買いに行くとかに便利)
・常備薬(付き添い人に診察はないから…!)
・コップ、ストロー(子供用)
よかったら参考にしてください。