クリストファー・ノーラン監督の『メメント』を観ました。
インターステラーと同じ監督なので、ずっと観たかった作品。どちらも兄弟で脚本と監督をやってるんですね。
作品の雰囲気は違うけれど、どこか形容できないようなものを表現しているところは共通するものがあるように思いました。
主人公の特殊な「前向健忘症」の状態を、映画を通して体感しながら進むストーリー。
そのまま観ると難解な時系列だからか、特典として時間の流れに沿うように編集されたものもついていた。(観なかった。。)
もう、脚本も演出もすごくて、ぽかんとして観てました。
「驚きのラスト」ということなんだけど、気づきだした途中からすでに圧巻。
当時はすごい映画が現れたと、映画界がどよめいたそうです。
ここからはネタバレですが、主人公は自分の”忘れてしまう能力”を使って、生きる目的を失わずに追い続けようとする。
つまり、忘れては新たに復讐をし続けることで、生きる意味を失わないようにしていた。
そして真実すらうまく忘れようとする。
忘れてしまう能力を自ら利用しながらも、結局その能力に振り回されてもいる。
生きる目的を作り出すということ。
それさえあれば、人は生きようと思うことができる。そんなことを思いました。
うーん。それを体感できるというのがすごいですね。
面白かったなぁ。