ずいぶん経っちゃったけど、入院について、簡単に書いておこうと思う。
手術は入院2泊3日。
初日は夕方に手術の準備をするだけだった。
痛み止めの座薬を入れ、診察室へ。子宮口を広げるために、ラミナリアという、コンブの茎根を原料とした管のようなものを入れる。
このまま翌日の手術まで過ごした。少しずつふやけて広がるらしい。
痛かった。子宮内視鏡と同じような痛みだ。
ふらふらした。
車椅子で病室に戻る途中、だんだん気分が悪くなり、冷や汗が。。すーっと意識が遠くなり、トイレに駆け込む。(急に血圧が下がったのが原因らしい)
こんなことで明日は大丈夫だろうかと心配になりながら、横になる。
夕食を食べてから翌朝までは、OS1(経口補水液)を3本飲んで過ごす。その後、水が飲めなくなるので、脱水予防だそうだ。
重たい痛みが続き、なかなか眠れなかった。
ひどい生理痛のような痛み。
旦那さんと一緒に、遠隔でアジアカップのサウジアラビア戦を観ながら、ようやく眠る。
二日目。午後に手術。
手術室はとても広かった。だだっ広いというか。ドラマや映画のセットみたいに、ベッドを囲むように様々な機材が並ぶ。
目の前に、サッカー場にありそうな大型のスポットライトが目に入る。
6~7人の看護師さんと先生が立っていた。
口々に「お名前は?」「これから始めますね」「大丈夫ですよ」などと声を掛けてもらう。
雰囲気に圧倒され、少し心拍数が上がるのを感じた。
手取り足取り、あっという間に両手両足に心電図や血圧計、点滴をされ、体が動かないようにするバンドもつけられる。
点滴で静脈から麻酔を入れるんだけど、この時もなかなか針が入らない。(血管が細いらしい)
「、、やっぱりもう一度やり直していいですか?」
「点滴のスピードは大丈夫?」
「ぽた、、ぽた、、くらいのスピードです」
「そうね、、大丈夫かな」
「…やっぱりここ固定させてください、何か押さえつけるものないですか?」
普段採血を失敗されても気にしないが、さすがにこの時は麻酔が効かなかったらどうしようと不安になった。
「じゃあ、お薬入れていきますね。少しむせそうになるかもしれませんよー」
でも咳き込むこともなかった。
「では本格的に麻酔を入れていきますねー」
手の甲からピリッとした痛みを感じ、体内に何か入ってくる感じがあった。3呼吸ほどしたら目の前がぼんやりしてきて、気がついた時には手術が終わっていた。
看護師さんの呼びかけに、ぼんやりと、
「口の中が、、なんか甘いです」
と言ったのを覚えている。
うん、なぜか甘かった。。
痛みはない。驚くほど全くない。
意識はすぐにはっきりしたので、病室ではしばらく退屈な時間を過ごした。
酸素マスクや血圧計など、あらゆるものが体に繋がったままで、ほとんど動けなかった。
しばらくして痛みの波が少しあったけど、ひどくない。徐々に収まった。
3時間後、全部の管が外れ遅めの夕飯を取る。
やっと終わった感じがした。もう飲み物も食べ物も制限はない。
翌朝。経過をみてもらい、退院。
入院、退院、手術中。旦那さんにたくさん付き添ってもらった。
家族がいるんだ。
そんな気持ちになった。
これで新たなスタートラインに立てたかな?