週末に、埼玉にある自然学習センターへ。
ベビーカーで行けるとの口コミを見て行ったところ、受付で聞くと、なにやら抱っこの方がいいとのこと。(たしかに少し段差があった。)
メモ:小さい子と一緒にコンパクトに行くなら、近くの池の周りをぐるっとするとそれだけで十分楽しい。お弁当を食べるなら、あずま屋もあるけれど、なかなかに鬱蒼としているので、センターの前のベンチがおすすめ。
一日かけて遊ぶなら、長いコースを行くのもいいけれど、水遊び場や長い滑り台のある隣の北本市子供公園に行くのもいいかもしれない。
シオカラトンボ、てんとう虫。
バッタにトカゲ。大集合。
虫を見ると私たちに触ってーと要求してくる。
いつからだろう?怖いものがあるらしい。
そして手に乗せたバッタじーっと見てから、「ばいばーい」と言う。
これ以上は怖いのね。
ミミズや、蛇なんかも怖いらしい。
それでもだんだん調子がついてきて、しばらくすると、あちらこちらをとっとこと探検しはじめる。
途中、向かい側から歩いてきたおばあちゃんに、声をかけられる。
「あらー、いいわねぇ。私も抱っこしてもらいたいなぁ」
そして、
「あそこの道を曲がったところの突き当たりにね、桑の実があってね」
「私が小さい頃なんかは、よく食べたのよ。これ」
と、見せてくれた。
自分が採ってきた桑の実を見せてくれるまで、少し間があった。
そして私たちにひとつずつ分けてくれるのに、またさらに間があった。
それはコロナのせいであり、おばあちゃんの遠慮だったんだと思う。
私たちは、ありがたくいただいた。
「行ったらたくさんなってるから。行ってみて」
うすあまーい、いちごのような甘酸っぱさ。
はやくんも、口の周りを赤くして食べていた。
気に入ってなかなかその場を離れたがらなかったほど。
(お腹を下したりするので、本当は数に注意)
子供がいると、自然と周りにいる人が話しかけてくれる。とてもありがたい。
まったく知らない人と会話するなんて機会なかなかないから、貴重だし、とても面白い。
目があった人と、すれ違う人と、挨拶する。
おばあちゃんと手を振って別れる。
みんな優しくしてくれる。私たちも同じようにしたいと思う。
歩いていく。
別れ際、
「若い人に伝えておこうと思ってね…
小さいけれどこういうことも、大切なことですよね」
そう思う。本当に。
何が残せるだろう。そう考えながら毎日を過ごしている。
今度は私たちが子供達に伝えます。
そう言って別れた。